色と質感
2010年 11月 04日

お花の仕事をしながらこんなことを言ってはいけませんが、以前はダリアが苦手でした
品種も多く旬の花なのにどうして好きになれないんだろう・・そのわけがわかったのは数年前のこと
以前にもカラー診断のお話をしましたね
何回かこちらにカラーアナリストの方をお招きして 数名ずつ診断をしていただく機会がありました。そのたびに私も少しづつ色について詳しくなり、お花もその人に似合いそうなカラーを想像してお選びするようになってきました。でももっともっと奥が深くて・・
カラーを見てもらうと次にライン診断というものがあります。洋服のラインやネックの形、アクセサリー量や長さ、そして質感です!目からうろこでした。どうしてツイードやざっくりニットがしっくりこなかったのか、大ぶりのアクセが似合わなかったのか・・・。そういえば着物も紬など織りのパリッとしたものより、染めのはんなりした体に沿う感じが好きです。
遠回りしてしまいましたが、お花選びにもそれは出ていました。ふわふわしたやわらかい花びらが大好き。八重だとなおうれしい、ラナンやカップ咲きのばらとか・・・。クレマチスやジャスミン、利休草のような細長く流れるようなラインなど。
理由がわかってからは、勝手に苦手だと思っていたお花とうまく付き合えるようになりました。たぶんダリアやガーベラのパリッとした感じが苦手だったのでしょうね。それなら同じような質感のものと合わせたり、負けない色を選んだり、器に気をつけています。紬の着物に染め帯で軽さを出すか、癖のあるものと合わせて粋に着こなすか、そんな風に楽しんでいます。今回はウンリュウヤナギをアレンジの周りにぐるぐる巻いて個性的に仕上げました。

よく見たら菊だってこんなに優しい花びら
魅力的なお花たちに 「長い間 ごめんなさい」
