便利さと引き換えに失くしたもの
2013年 06月 18日
久しぶりに立ち寄った近所の書店での出来事です。
時々購入する洋書のコーナー見ていると、バックナッンバーがたくさんあり手に取り眺めているとお店の方が近づいてこられました。
「お好きなの持って行って下さいね。」
お話を伺うと、もう取り扱いをやめた本や返品できない本が並んでいるということでした。よく見ると2008年の発行などもありますが、私にとってはどれも魅力的な雑誌ばかり。抜けている号もあります。新刊を買い、数冊お言葉に甘えていただいて帰りました。
今は本もネットで送料無料で翌日には手に入る時代です。私も大手書店やネットで買うことが多く、この書店では最近買っていなかったのです。それでも、数十年前から家族でお世話になっており覚えていてくださったのがうれしい。学生の頃は長居をしてその店員さんとお話をして何冊も買ったものです。最近はお花の本を探すことが多く、小さな書店なので在庫がないと、「いいです、急ぎますので他で探します」などと言うひどい客でした。そんな私に、「いつも贔屓にしてくれてありがとう、お礼ができてうれしいわ。」とおっしゃるのです。。。
便利さはもう後戻りできませんが、お店の方とコミュニケーションを取りながら選び買った物はとても愛おしく感じます。それは本に限らず何でもですが…。少しでも早く、少しでもお得に、という今の時代は何かを置き去りにしてしまったのかもしれません。
週末はゆっくり手にとってみよう。文章が読めなくても写真を眺めているだけでも楽しいもの。
こんなベッドに寝転んで、風に揺られながら昼寝したいな…
白い部屋は永遠の憧れ。
どのページを見ても飽きることがありません。
じっくりページをめくっているといろんなアイデアが浮かんできます♪
こういう時間をしばらく忘れていました。